カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

ファイヤーマン

CSでやってる微妙にマイナーな昭和特撮「ファイヤーマン」をだらだら見たり見なかったり。この時代の特撮は画面に味があっていいなあ。まあ特撮番組なので毎回毎回怪獣相手にズドンズドンと格闘をかますのですが、要注目なのは特撮そのものよりもしぶ濃ゆいキャスト。主人公の誠直也をはじめ、防衛組織のメンバーが岸田森、平泉征、睦五郎と、隊員服を脱いだら組関係の方にしか見えない人ばかりで子供向けとは思えない濃さ。でこの面子が毎回大部屋の雰囲気ただよう宇宙人役の俳優とステゴロの立ち回りを演じるという円谷版「仁義なき戦い」。ファイヤーマンに変身する誠大介にいたってはヒーローにあるまじきピシッとした角刈りでハッキリ言って変身する前のほうが強そうです。
このような渋いキャストを用意しただけあって番組の序盤は非常にハードな雰囲気だったのですが、視聴率的な事情のせいかある日を境に突如お笑い路線にフェノメノン。前述の組チックな渋いキャストが突然女装したりアフロのヅラをかぶったりと悪ふざけがスパークします。そのギャップが味わい深くついつい毎週見てしまうのでした。ファイヤー!