カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

東北ぐるぐるツアー(顛末):3日目(前)

続き。
3日目、10/6は遠野市から同じく岩手県花巻市に移動。宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村、羅須地人協会(賢治の住居)のトリプル賢治アタック。記念館で「永訣の朝」の肉筆原稿を見てたらなんだかこみ上げるものがありましたよ。その感動を胸に童話村にいったらこっちは普通に顔ハメとかが並んでいる観光地だったので一気にこみ下がりましたが、これはこれで遊べるのでまた良し。金の掛かり方がちょっとバブリーな感じで果たして今後経営して行けるのかが人ゴトながらえらい心配でした。羅須地人協会は普通に授業している高校の敷地内にぼーんと建っているという衝撃の観光地。入り口にある呼び鈴を押すと係の高校生が召還されていろいろ解説してくれるという魅惑のシステムでしたが申し訳ない感が異様にするので自粛。なので由来などは建物のそばにある立て看を読みましたが、その文体がやたら賢治入っててたいそう和みました。
写真は童話村の中にたたずんでいた「かま猫」。賢治キャラの中でも屈指のしょんぼり度を誇る気の毒な猫で、その捨て置けない感じが猫好きのオイラのハートをがっちりキャッチ。この書き割りもウダツの上がらない感じが良く出ててたいそう味わい深いであります。
ここまで午前中。午後の部は盛岡市に移動。お約束の冷麺を食べたあと、市街地のなかに紛れている寺社街へ。ここでは世にも珍しい「鬼の手形」がある三ツ石神社、叩くとカーンカーンという石にあるまじき澄んだ音を発するという謎の墓石「おかんの墓」を探訪。いずれも子供の頃読んだオカルト系書籍に載ってたもので、目の当たりにできて感無量でした。おかんの墓は余りにも叩かれすぎて墓石がべっこり凹んでたのが気の毒でしたよ。
時間が空いたので岩手県立博物館へ。展示の充実度はさすが県立。あなどれねえ。一周し終わる頃には歩き疲れて息も絶え絶えに(嘘)。しかしめげている場合ではありません。実はこの後、ある意味この旅の最大の目玉が控えているのであった…というわけで車で2時間かけて盛岡市から同じく岩手県二戸市に移動。長くなりそうなので続きは明日。