カジノロワイヤルの手帖

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「ドグラ・マグラ」夢野久作

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
…というわけで最近読んだ本。高校のときに読んで衝撃を受け、以後7、8年に一回くらいのスパンで読み直している愛読書。内容の迷宮っぷりもさることながら、独特の人を喰った文体がタマラナイ。一人称を軸に、三人称、論文、演説、談話、遺言状、シナリオ、活弁、古典、事件記録、新聞記事、果てはお経の文句などなど、あらゆる言語文化のスタイルを駆使して繰り広げる一大「脳髄の地獄」!と書くと大変な感じですが、大変です。角川文庫のカバー折り返しの文章が凄い。


…これを読むものは、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。


…もうこの一文だけで背伸びした文系中学生が入れ食い必至(自分含む)。ついでに言うと角川文庫版は装丁が凄いのでお買い求めの際は勇気が要りますが、いわゆる日本ミステリーにおける「三大奇書」の一角ですし、勇気を出しただけの読書体験はできるかもしれません。