長年バーボン党だったオイラですが、最近はスコッチやアイリッシュなどを買い求めて飲んでます。きっかけは刑事コロンボの最終回だったりする訳ですが、もう一つソレに拍車をかけた文章があって、一つは今年の正月に帰省したとき、ANAの機内誌で読んだアイラ島の紀行文(ウイスキーの蒸留所めぐり)。アイラ島で生産されるシングルモルトウイスキーには独特の風味があって、現地では生牡蠣にウイスキーをかけて食したりするんだぜ云々、という読んでるだけで涎が垂れる文章にもくもくと沸き上がるアイラ島への憧れ。さらにそのとき携えていた小説がこれ。
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: 文庫
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これが旨い。こりゃガブガブやる酒じゃなくて、適量を味わって飲む酒だわ。食前にグラスにダブルで注いで、口に含んでしばし風味を味わい、やおら飲み下すと鼻に抜ける独特の香り。ぬ、たまらん。というわけで二杯ほど飲んだ所ですっかり満足してしまえるのであった。これがバーボンならグラスを空けるハシから手酌で注いで飲んでるのですが、これはひょっとして節酒にいいのではないだろうか。ちょっと続けてみよう。しかし問題はアイリッシュもシングルモルトもちょっとお値段お高めなことで…。いやそれも節酒に拍車がかかるかも知れん。よし。何が「よし」だ。
※追記(2008/5/31)…この本に登場するのはIRAじゃなくてNCFでした。うろ覚えで申し訳ない。劇中、事件の背景を説明するために、南北アイルランド統一問題についての経緯が挿入されますが、これを読んだあとU2の"WAR"を聴くと、ボノのあの血管ブチきれそうな歌声が本当に怒りを孕んだものであったことが判ります。