カジノロワイヤルの手帖

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Blu-Ray画質初体験

007 カジノ・ロワイヤル (Blu-ray Disc)
仕事場に研究用としてフルハイビジョンの液晶テレビが入り、またPS3本体も入ったので、ちょっとこりゃ体験してみにゃいかん、というわけで同僚にブルーレイの映画ソフトを持ってきてもらい鑑賞会。お題は、既存のDVDとの画質を比較しやすいということでカジノ・ロワイヤルを。


いやあ何度観てもアヴァンタイトルからタイトルバックへの流れは燃えるのう。…と内容に感心している場合ではない。画質画質…。うーん、凄いなこれは。ウチのプログレッシブのテレビで観てても気が付かなかったディティールがクッキリ見えちゃう。というか見え過ぎちゃって困る。こりゃこれから映画撮る人は画面の細かいとこにも手を抜けなくなりますぜ。だって見えちゃうんだもん。これまではテキトでも良かったPC上の文字列なんかもバッチリ読めちゃう。テキトな文字列を配置してたりするとバレバレです。被写界深度の深い画面だと、画面の奥の奥までクッキリ見えちゃうので、エキストラがうっかりトチってたりしてたらそれもバレちゃう。


この映画に関して言えば、タイトルバック、そんなとこまでデザインしてたのか!というディティールが鮮やかに判って感動。DVDでは黒潰れがちだった背景にもちゃんとトランプのマークがテクスチャされてたり、PC上の荒いドットで007と打たれる場面、ドットのいっこいっこがトランプのクラブの形をしてたりなど、そんな細かいとこまで見えちゃうので見てるこっちは嬉しいけど、作り手としては迂闊に手を抜けないのでこりゃ厄介なことでしょう。


逆に言えば、そう言った高画質を想定していない古い映画に関しては、DVDの画質で十分かもしれません。特にフィルム独特の粒子が味になっているようなもの(『悪魔のいけにえ』とか)に関しては、ブルーレイだと逆に粒子の一粒一粒がうるさく感じられるかも。まあ『風と共に去りぬ』とか『ベン・ハー』とか、昔のシネラマの大画面で作られた映画の場合は、画面の情報量が多い分、ブルーレイの方が有利かもしれません。マスタリングの良し悪し次第ですが、この辺の見比べもいずれやってみたいものです。


でも自分ちへの導入はもう少し先かなあ…液晶モニタオタクの同僚によれば、モニタの方はまだまだ機能の洗練途上だし、値段も普及が進めばまだ下がるだろうしで、今安い機種を買っといて現状は良しとし、何年かあと市場が成熟したときを狙ってハイスペックのものをゲットするのがオススメとか。あとブルーレイのデッキもまだまだ値段下がるだろうし、もう少し様子見ですか。PS3鉄拳6をやりたいがためだけにちょっと欲しいけど…。どうしよう。悩ましいですな。