カジノロワイヤルの手帖

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ヴィレッジ

ヴィレッジ [DVD]
監督:M・ナイト・シャマランが送るトンでもない話を丁寧に丁寧に映画化しましたムービーの第4弾。今回はとある辺鄙な村と、それを取り巻く森に棲む怪物の話。村人は怪物を極度に恐れ、森に入る事をタブーにしていましたが、とある事情で盲目の少女がその森を超えることになり…という話にしておいてください。これ以上は言えねえ。いや言えねえ言えねえ。


基本はトンデモな映画なんだと思うんですよ。細かい辻褄を考えるとどうしても理屈に合わない箇所が出てきます。しかしシーンごとの演出が手堅く丁寧でそういった不満をカバーして余りあるものがあります。赤い色、赤い色のもの(それは森の怪物ががまとっている衣服の色)を執拗に忌避する村人。赤い色彩は執拗に画面から排除されてますが、それがために赤いもの(特に血と怪物の姿)が画面に出て来たときの異物感がことさらに強調されます。終盤、盲目の少女が怪物の影におびえつつ、追いつめられた心情で呆然と森に佇むと、足下一面に広がっている血のように赤い花々!このシーンは切羽詰まった少女の恐怖、不安をよく表していて、美しくもゾッとさせられます。


これまでのシャマラン映画と同様、賛否両論まっぷたつに分かれている映画ですが、オイラは好きだなあこの映画。オチも含め。あと未見なのは最大の問題作っぽい『レディ・イン・ザ・ウォーター』。これは大傑作と言う人もいればドッチラケの大駄作という人もいて観る前から妙な緊張を強いられますが、これもいずれ観たいと思っとります。