読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

カジノロワイヤルの手帖

banのスットコドッコイ映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

ヘルボーイ

ヘルボーイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
監督:ギレルモ・デル・トロ。主演:ロン・パールマンアメコミの実写映画化ですが、そこはそれグロの美を解するギレルモちゃんなので独特の美意識が発動しており、敵味方ともに異形美が炸裂しております。続編の『ゴールデン・アーミー』が大変な傑作らしいので予習の意味でも観ておきたく今回鑑賞した次第。というか以前にも観ようとした事があったのですが、何故か途中で大爆睡してしまったのでコンディションを整えて万全の体勢でとまでは行かなくともアルコールは摂取せずにレモン水かなんか飲みながら鑑賞に臨んだわけですね。


感想)…眠かった。


いやこれはもしかしたらオイラのコンディションがやはりスコタンだったのかもしれませんが、燃える要素満載でありながら、その要素のいっこいっこが奥深くなく表層をさらっと描いているだけに思えてなんだかノレませんでしたよ。


第二次大戦中、ナチの皆様は何故かピンピン生きている怪僧ラスプーチンちゃんと手を組み面妖な装置をこしらえて黒魔術を科学的に実験。冥界の入り口を開けてしまいます。開いて何をするのかは良く判らないのですがとにかく明けちゃった。とそこへアメリカ軍が「やめいやめーい!その実験やめーい!」と突入。ドンパチの果てに冥界の入り口は閉じてしまいますが、そこから現世に迷い込んできたのが主人公のヘルボーイちゃんであった…というオープニングはなかなかよろしい。成長していかつい赤鬼に成長したヘルボーイちゃん(猫派)が、伸びるのを嫌って角を根元からサンダーで削ってたりとか、かれの住居がFBIが秘密裏に営業している「超常現象研究所」だったりとか、同僚に腐った卵が好物の半魚人君がいたりとか、ヘルボーイちゃんの片思いの相手がパイロキネシス能力者でうっかり怒らせるとそのへん火の海にしてしまう難儀なひとだったりとか、シチュエーションも燃えます。方やナチちゃん軍団の方は何をどう工夫したのか戦争中から現在までいっこも歳をとっておらず、性懲りもなく秘密の儀式を行ってラスプーチンを復活。ついでに冥界の怪物を呼び出してこの世をギタギタのカオスにしたれ。と物騒です。ナチ側にはラスプーチンの他に女将校、ラバーフェチの忍者みたいな殺人マシーンがいたりとキャラも立っておられます。こいつらが冥界からヌロヌログッチョンの怪物を呼び出して、地下鉄のなかで育てて世に放ち人を食わせてはワッハッハです。


というような燃える要素満載でありながらなぜ眠たかったのか。やっぱり出てくる事物の表層をなぞっただけの印象はいなめず、なんでこうなってるのか。なぜそうするのか。それがどうも良く判りません。それがために目の前で起こっている事件もタダのアクションで、ドキドキハラハラがあまりないのです。唯一面白かったのがヘルボーイ中学生のような可憐な片思いだったりするわけで、ヤキモチのあたり半分ストーカーと化してたりするのが可笑しくも哀しいです。


しかし映像の美しさ、クリーチャーの造形、キャラの立ち方には忘れがたいものがあり、好きかどうかと聞かれれば「結構好き」と言ってしまいます。眠たかったけど。『ゴールデン・アーミー』観てこよっと。