カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

レッドクリフ Part II

レッドクリフ オリジナル・サウンドトラック コンプリート・アルバム
サブタイトルが「未来への最終決戦」とありますがなんかしっくり来ません。つかサブタイ要らないんじゃ…。正直言って積極的に観てくる感じではなく、まあPartI見たしなー。続編観とかんと寝覚め悪いかなー。という義務感のみで観て来た次第でございます。っていうか前作の話の細かいとこ忘れちゃってるよ。正直なところ前作はそれなりに楽しんだものの、それほどオイラのココロにフックした訳ではなく、なんか大味な映画だなあ。っていうかこれ何て三国無双?とまで思ってました。すいませんウー先生。


で、後編にあたる今作ですが、前作のあのタルさはなんだったのようというくらい激しいスペクタクル大作になってました。合戦シーンはいろいろな意味で燃えます。というか燃えてます。「無勢が知恵を以て圧倒的多勢に挑む」というアクション映画の基本燃え要素バッチリのシチュエーションな上に、火薬の量もハンパない爆発がドカーンドカーンと起こるド派手戦闘は圧巻です。爆発映画マニアには超おススメ。


金城武孔明は相変わらずキラキラしてましたし、トニー・レオン周瑜は相変わらずウルウルしてました。ヴィッキー・チャオは劇中男装してますがどう見てもカワイイ娘っ子にしか見えず、曹操役の人に至っては志村喬にしか見えないというツッコミどころはあるものの、キャストはそれぞれの魅力を十分に発揮しており三国志専の腐女子の方々に於かれましては概ねご納得いただける内容になっておりますかとー。


前作のタルさの原因であった金城孔明とトニー周瑜男同士の友情が嵩じて二人だけのワールド炸裂、およびトニー周瑜とその妻のおまえあなたワールド爆発は今回最小限に抑えられており、というか前作で散々やったから今回はもういいよね、という具合で前半の描写はもっぱら戦のための情報戦と武器調達のための策略に充てられ、後半で一気にその伏線が爆発するという構成なので、アクション映画としては過剰なほど密度の濃い映画になっております。前作では役柄的に存在意義の薄かったトニー周瑜の妻が、今作では非常に重要な役どころになっているのも盛り上げに一役買っておりますね。


結論としては、PartIとPartIIを足すことで一本の映画としてバランスの良い内容になるように構成されているので、PartIだけ、あるいはPartIIだけをみるとバランスの悪い映画になってしまいます。なのでPartIだけ観た人はPartIIも観ないと勿体ないし、いきなりPartIIだけを観てもなんだかピンと来ないんじゃないかと。堪能したい方には必ず二本とも鑑賞することを強くオススメします。


おまけ。朝イチの回に観に行ったんですが、映画が始まってみると何の説明もなく日本語吹替版でしたよ。窓口でも何の注意も無かったし…。吹替版はまあ字幕を追わなくてもいいのでラクっちゃラクなのですが、この映画に限っては台詞に漢語が多く登場するので字幕が無いと逆に判りづらいかも。鑑賞時は要注意です。


レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]