カジノロワイヤルの手帖

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半地デジ化

ウチは某ケーブルテレビに加入しており、そのチューナーがいまだにアナログのままだったのですが、やはりそろそろデジタル放送とやらの案配を見極めてくれねば。のう。と重い腰を上げてチューナーの交換工事を行ったのですね。テレビはアナログのままなので、半デジタル化というか。


で、工事の方が来られて、色々プロの技術を発揮していい感じに配線の引き回しチャンネルの設定本体の設定などを行って下すったのですが、その途中「で、こちらが…」とおもむろに取り出しなすったのがクレジットカードサイズのカード。む、これはアレか。巷で利権の素として悪評高く、かの地デジカ君や剛メンバーも地デジのCMでは一切その存在を言わず、あまつさえテレビ媒体においてはCM報道バラエティなど各種番組放送でも一切その存在に言及される事がない地デジビジネス最大の問題でありタブー、のわりに地デジ機器いっこにつき必ず一枚は導入しなくてはならないという、あのB-CAS」カードではないですか。こいつのおかげで一般の消費者は不便とコストを強いられるという不条理の極みの一枚。おもわず「こいつが…」と苦い一言が漏れそうになりましたが、工事の方の手前「これがアレですか…」と一言述べるにとどめておきました。B-CASカードについては色々面白すぎる状況になっているのでWikipediaなどで調べてみてください。うひひ。


まあそういう苦々しい思いも感じつつ、無事設置完了されたチューナーをいじり倒してみました。まず地デジ。うーん、たしかに画質はよろしい。ウチの10年前のプログレッシブテレビでも十分画質差は実感可能。ちょっとフリッカーが気になりますが。ただしテレビのサイズ自体が4:3なので、必然的にレターボックス表示になることと、ワイド映像に未対応の映像が流れた場合上下はおろか左右にまで黒い帯が出て画面全体が残念な感じに包まれるのが悲しいです。目玉のデータ放送ですが、これはまだ便利さが判らない。天気情報なんか見たってしょうがないだろう。まあこのあたりはそのうち情報が充実してきていろいろ広がりを見せると信じたい。広がりを見せなかった場合は、どうすんだ、これ。


あとインタラクTVなんて機能がついてきましたが、これはネットの常時接続環境があれば全く必要なし。インターネットで入手できる情報以上のものがあるのか。ありません。多分。まあテレビの前でボサッとしてるときに今日の運勢とかをみる分にはいいでしょう。


それとビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスが使えるようになりましたが、一番組525円ちゅーのはちぃっと高いな。だったら近所のGEOにでも行くよ。見られるコンテンツは非常に限られてるし。あとVODのチャンネルは全部で4つありましたが、そのうち3つはアダルト専門だったのがビジネスホテルのテレビ風味で味わい深い。まさか家に居ながらあの雰囲気を楽しめるとは。


あ、でも全体的にチャンネル切り替えたときに番組情報が出るのはいいですね。いちいちこれ何だっけと番組表を追わなくてもいいので。ただし、配信されている番組表はえらいこと視認性が悪く、また検索機能もイマイチなので、やっぱり紙の番組表はないと不便かも。もしくはWEBで番組表を見るとか。これは悲しい。


まああとはチャンネル切り替えのレスポンスが微妙に悪くてちょっとイラリとするところとか、MTVのマイケル追悼特集を録画してみたんだけどこれDVDに焼けるのだろうかとか、なにかこう要らんサービスがドカっと増えた割に利便性が微妙な事になっているような気がしないでもないですが、これも時代の趨勢と思ってがんばって慣れて行こうと思います(棒読みで)。