カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

最近の検索ワードから・後日譚

ドラゴンクエストIX 星空の守り人
えー続きですが、前回のエントリについたリンク元のキーワードを見ると…なんとドラクエ9+カジノだけで2,000ヒットに迫るイキオイ。いくらなんでもこれは異常じゃないか。そして情報をもとめてドラクエ9を買ってもいないオイラのブログに来てしまった方には心から陳謝致します。と心にもない事を書いてしまうそんな折、妻情報として我々共通の友人がもうドラクエ9をクリアしてしまったという話が。その方曰く、何とドラクエ9にはカジノが無いらしい。ええっ!マジですか!とそこでストンと腑に落ちる何か。ああ、だからみんなカジノの情報を探してwebの海を漂流なすっておられたのだなあ…。納得。終わり。


いや終わってない。そのクリアした友人の曰く、
「なんか物足りなかった」
ということで、あと巷の評判や諸情報も考え合わせると、なんか今回のドラクエはいろいろ迷走して着陸点を見失ってんじゃないかという先入観ができてしまいます。巷でえらいこと評判のわるいギャル系妖精もその一つ。


その一方で、やっぱりソフトは売れてますし、さらには旧作のリメイク版も売れていることを考えると、ドラクエはやはりこの国で一番メジャーなRPGなのだなあ、と強く思います。ただ、メジャーなだけに、システムや世界観を変える事は大冒険ですし、それについての賛否両論が出るのもいたしかたないでしょう。


ただ、これは「6」あたりから感じてたことですが、ドラクエに限らずRPG自体が絶滅期の恐竜のように巨大化してきて、コアなRPGファン以外には非常に敷居の高いものになってきたのではないかと。システムは複雑、話は重厚長大、長くなる一方のプレイ時間、あってもあまりうれしくないムービー。ゲームを最初から始めて、プレイヤーの自由行動タイムに移るまでに小一時間はかかり、その間ポリゴンやスプライトの小芝居を延々見せられる。そういうのを好むファンの方もおられるのでしょうが、逆にそれが高い敷居になるケースも確実にあります。たとえばファイナルファンタジーの近作も齧ってみたことがありますが、序盤のプレイヤーの自由度の少なさと、逆に複雑怪奇を極めたスキルシステムには実に辟易しました。


そういった恐竜時代の末期みたいな様相を呈しているRPGにおいて、ドラクエが多くのファンを未だにとらえて離さないのは、システムが比較的平易で、なおかつ「だれでも入って行きやすい」敷居の低さにあると思うのですが、しかし「8」「9」と、そのあたりの取っ付きやすさがドラクエにおいてすら無くなってきているような気がします。恐竜時代はすでに終末を迎えたのでは、という気すら。


もしかしたら、今一番ドラクエファンに求められているのは、「3」あたりの、非常にオールドスクールな、素朴といってもいいシステムの上に、面白いシナリオが乗った、ほどほどにボリュームのあるRPGなのかも知れません。携帯機で展開するなら、なおのことそれが求められるように思います。原点回帰にドラクエの行くべき道があるのかも知れません。