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カジノロワイヤルの手帖

banのスットコドッコイ映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

アカデミー主演ノーブラ賞『コールガール』

コールガール [DVD]
監督:アラン・J・パクラ。主演:ジェーン・フォンダドナルド・サザーランド。いっやー久しぶりに時間が出来たので映画観ました。禁酒のあとに飲むビールの最初のひとくちのようです。観たのは録画してた『コールガール』。ジェーン・フォンダがアカデミー主演女優賞穫ったやつですね。テーマ曲が子供の頃から凄く好きだったのですが、映画そのものは観た事がなかったのでワクテカで鑑賞。


仕事も家庭も順調だったはずの男が、書き掛けの手紙を残したまま忽然と失踪。手掛かりは手紙の宛先である一人の女性だけ。警察の捜査も行き詰まり、男の親友のドナルド・サザーランドが探偵となって捜索を続行。唯一の手掛かりである女性に接触しますが、彼女は年に延べ600人の男を相手にするコールガールだったのであった…というお話。


このコールガールがジェーン・フォンダで、劇中それはそれはエロいトークとテクでコールガールとしての有能っぷりをご披露。うわあこんなエロい誘惑のされかたで迫られたら大抵の男はサイフの中にいくら残ってたかを頭脳の中でピッと確認せざるを得まい。そんな彼女のフェロモンの象徴として出てくるのが、ピッタリとしたニットを着た彼女の胸にポチッと出ているザ・ビーチク。そのいでたちでニューヨークの街をさすらうのですから観ているこちらとしてはもうその部分に目線が釘付けになるわけです。よくテレビに出てくる人間の視点をトレースするゴーグルを付けてこの映画を観たら、ジェーン・フォンダの胸の辺りはカーソルでグジグジ塗りつぶしたみたいになるのではないでしょうか。いやあ人間下着の一枚を付けていないだけでここまで視線を釘付けにされるのかと感動が止まりません。


で、ドナルド・サザーランドジェーン・フォンダは調査する側される側という関係になるのですが、いつしかそれを通り越して生まれる淡い心の交流。そんななか、事件の鍵を握る人物が一人、二人と消されて行き、二人はついに事件の真相にたどり着くのですが…。


まあ、正味のところサスペンス性やミステリー的な興味は期待しないほうがよいでしょう。だって中盤あたりで真相がバレバレになるように作ってあるんだもん。ミステリー的な舞台装置はあくまで背景にとどまり、映画はジェーン・フォンダの孤独と、それをツンデレ風味で包み込むドナルド・サザーランドの優しさ、そして二人をとりまく都会の狂騒、空疎さを描いております。


ここで効いてくるのが例のテーマ曲。これ、都会の孤独感、ニューヨークという街の光と影といったものを謳い上げたクールな名曲です。この曲は主にジェーン・フォンダドナルド・サザーランドが身を寄せ合うシーンに使われ、強い印象を残します。もうこの曲だけでウイスキー3杯はいける。イントロのアコギのアルペジオのあと、メロを奏でるトランペットの音色が聞こえてきただけでつい買い置きしていたウイスキーの封を切ってしまう。あまりにもステキなのでamazonでサントラを即購入しようとしましたが国内盤は売ってなく、UK盤もUS盤も廃盤らしくやたら高いので絶望してウイスキー4杯目に突入。iTMSにもないわ。ウイスキー5杯目おかわり。ひどい。ひどいわー。おかわりちょうだい。もうよしなよ体に毒よ。うるさいわねほっといて頂戴。このように悲しさのあまり一人ボケとツッコミを繰り返してしまうありさまです。


まあ話はどってことないのですが、2010年のこんにちから観ると、アーリー70'Sのニューヨークの空気感、生活感、風俗、ファッション、人心の荒廃と孤独を切り取って生々しくフィルムに焼き付けた一本と言えるでしょう。ジェーン・フォンダは全身でその全てを体現しております。それを代表するのが繰り返しますがニットにノーブラの透けビーチク。これがアカデミー賞受賞理由において多大なるウェイトを占めていると思うのはオイラだけでしょうか。だけでしょう。それはともかく値千金の胸ポチです。そしてサントラ復刻を強く希望!