カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

映画

別れの場面でやってはいけないこと一覧『スタ−80』(1983)

監督:ボブ・フォッシー。主演:エリック・ロバーツ、マリエル・ヘミングウェイ。カナダの純朴な娘っ子ドロシー(マリエル・ヘミングウェイ)は、口だけは達者なチンピラのポール(エリック・ロバーツ)に歯の浮くワードと豪華なデートで口説かれますが、ド…

サイテーがサイコーに裏返る『プロデューサーズ』(1968)

監督:メル・ブルックス、主演:ゼロ・モステル、ジーン・ワイルダー。演劇プロデューサーのビアリストック(ゼロ・モステル)は昔はブイブイいわしてた御仁ですが今はすっかり落ちぶれ、金持ちの婆さん相手に媚を売り金銭をたかっていました。そこへ現れた…

後半のグダグダ感『悪魔の棲む家』(1979)

監督:スチュアート・ローゼンバーグ。主演:ジェームズ・ブローリン。ニューヨークはアミティビルという郊外の住宅街。ここの一軒家で凄惨な殺人事件が起こります。一家の長男が自分の両親と兄弟姉妹を猟銃で射殺したのです。捕まった長男は「家が自分にそ…

あまりにも暗い『ブルークリスマス』(1978)

監督:岡本喜八、脚本:倉本聰、主演:仲代達矢、勝野洋。突如世界中にUFOの編隊が出現するようになり、その光を浴びたものはなぜか血が青くなってしまうのでした。権力者たちは青い血の人間たちをなぜか排斥しようとします。血の青い子が産まれれば母子とも…

構成で魅せる『JUNK WORLD』(2025)

監督:堀貴秀。その凄まじい執念で観客の度肝を抜いたあの『JUNK HEAD』の続編、というか前日譚です。人類と、そのクローンから生まれた異形の生命体「マリガン」の異種族同士の全面戦争を舞台に、前作の1042年前の世界を描く物語。 このロボもすっかりおな…

40年後の鼻ピク『地中海殺人事件』(1982)

原作:アガサ・クリスティー。監督:ガイ・ハミルトン。主演:ピーター・ユスティノフ。名探偵ポワロはある富豪から「別れた女優から返されたダイヤの指輪が偽物なので彼女と交渉してくれんか」とまことにウキウキしない依頼を受けます。場所は地中海某国の…

シェフの気取らない一皿『ファミリー・プロット』(1976)

監督:アルフレッド・ヒッチコック。主演:バーバラ・ハリス、ブルース・ダーン。家族計画の映画じゃないよ。いんちき霊媒師のブランチ(バーバラ・ハリス)は引っ掛けた金持ちのおばあちゃんが生き別れの甥っ子を探していると知り、報酬の一万ドル目当てに…

究極の演技対決『ドレッサー』(1983)

監督:ピーター・イェーツ。主演:アルバート・フィニー、トム・コートネイ。サー(アルバート・フィニー)は舞台劇の名優ですが、寄る年波、気力体力の低下、名声からくる重圧、そしてドイツ軍のロンドン爆撃で心身ともにもうズタボロ。どうみても錯乱状態…

元祖AKIRAか『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』(1980)

監督:ケン・ラッセル。主演:ウィリアム・ハート(なんとデビュー作)。アメリカで大学教授をやっているエドワードはアイソレーション・タンクを使った幻覚の研究をしていました。人間の意識拡張のかのうせいをかんじる!もっとドラッグを!と勢いづいたエ…

アナーキー・イン・ザ・JP『ジャズ大名』(1986)

監督:岡本喜八。主演:古谷一行。南北戦争の終結で奴隷制から解放されたジョー、ルイ、サム、ボブの4人組は楽器片手にアフリカへの帰還を夢見て旅立ちますが、途中胡散臭いメキシコ商人に騙されアフリカではなく香港行きの船に乗せられます。失意のうちにク…

実は現実に肉薄『ザ・クレイジーズ』(1973)

監督:ジョージ・A・ロメロ。ここはアメリカの片田舎。突如父ちゃんが錯乱して母ちゃんを殺し家に火を放ちます。現場に向かう消防士たちは街に集まってくる軍隊を目撃。防護服とガスマスク姿の異様な兵士は街への道路を封鎖し、住人たちを強制的に町の高校に…

久々にドン引き『ブゴニア』(2025)

※いちおうネタバレは避けてます。 監督:ヨルゴス・ランティモス。主演:エマ・ストーン。養蜂家のテディとドンはいとこ同士。ミツバチの減少に心を痛めていた彼らはネットde真実に目覚めてバキバキの陰謀論者に成り果てます。地球を救うために立ち上がらな…

あふれる下世話パワー『資金源強奪』(1975)

監督:ふかさくきんじ(何故かひらがな表記)、主演:北大路欣也。チンピラの欣也ちゃんは兄貴のため組のため、と鉄砲玉に志願した結果8年の懲役を喰らいますが、その8年間で何があったのでしょう。古巣の組の資金を強奪するプロジェクトを企画。ムショで知…

映像美vs睡魔『コヤニスカッツィ』(1982)

監督:ゴッドフリー・レッジョ。音楽:フィリップ・グラス。アメリカの雄大な自然と、都市部の痙攣的な人々の営みを対照的に撮影した一大絵巻。90分の尺を美しい映像と印象的な音楽だけで押し通す思い切りの良い一本です。これもカルト映画だそうで。一応ジ…

とにかく生き延びろ『吶喊』(1975)

監督:岡本喜八、主演:伊藤敏孝。戊辰戦争で新政府軍に攻められ、東北に戦線を移そうと北上している旧幕府軍。なんか面白そう!というアホなパワーだけで旧幕府軍に加わる精力持て余し男の千太(伊藤敏孝)と、新政府軍と旧幕府軍の間をコウモリのように行…

悪くてもトムさん『コラテラル』(2004)

監督:マイケル・マン。主演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス。有能で心優しいタクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)は起業を夢見ながらもその日暮らしの生活に甘んじていました。ある日、何気なく乗せた紳士に今夜の貸し切りを申し…

なぜ怖くないのか『クリープショー』(1982)

監督:ジョージ・A・ロメロ。脚本:スティーブン・キング。読み捨ての俗悪アメコミ雑誌の映像化、という体をとった全五話のホラーオムニバスです。懐かしいな!しかもロメロ&キングってなにげに夢のタッグじゃないか。弟が部屋にポスター貼ってたくらいには…

ラストシーンに戦慄せよ!『SF/ボディ・スナッチャー』(1979)

お久しぶりです。人類はSNSは程々にしといてブログとか個人サイトを頑張ったほうがいいのではないのか、と思ったので更新してみる気になりました。 で、表題の映画です。監督:フィリップ・カウフマン。宇宙からなんだか水でもどした寒天みたいなのが降って…

最近観た映画のメモ(2024年5月)

GW中に観た映画の感想を今ごろアップです。遅い! 『攻殻機動隊』(1995)監督:押井守 20年ぶり4回目くらい。上映時間がかなり短く、公開時に観たときは「あれ?これで終わり?」と物足りなかった思い出。しかしその後世界的な影響力を誇る古典になり、自分…

最近観た映画のメモ(2024年4月)

きのうゴジキンも観てたいそう面白かったんですけど、感想は後日に。 『グレムリン』(1984)監督:ジョー・ダンテ 初見。発明狂の父ちゃんがチャイナタウンで買い求めた謎の動物「モグワイ」。大変可愛らしいのですが決して破ってはいけない「モグワイ飼育…

最近観た映画のメモ(2024年3月 その3)

『デューン 砂の惑星 PART2』(2024)監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 現在公開中。第一部で一家を滅ぼされ、身重の母とともに砂漠の民に拾われたアトレイデス家の嗣子ポール(ティモシー・シャラメ)。砂漠の民と同化しながら、仇敵ハルコンネン家への復讐の機…

最近観た映画のメモ(2024年3月 その2)

アカデミー賞は毎年楽しみですけど、いらん騒動抜きでみたいですね 『内海の輪』(1971)監督:斎藤耕一 初見。松山で呉服屋の女将をやっている岩下志麻。東京で考古学者をやり義父の力で将来も安泰な中尾彬。二人は互いに配偶者がいながらダブル不倫生活を…

最近観た映画のメモ(2024年3月)

『黄龍の村』(2021)監督:阪元裕吾 初見。ネトフリで評判になってるらしく、尺のコンパクトさ(66分)もあって観てみました。キャンプに出かけたウェ〜イ度の高い男女8人( ま た か )。お決まりのウェ〜イ行為を野放図に繰り広げるため観客のイラつきメ…

最近見た映画のメモ(2024年2月 その2)

観たい映画を全部観るには人生は短すぎやしませんか。どうですか。 『駅馬車』(1939)監督;ジョン・フォード 初見。お勉強のため鑑賞。恥ずかしながら初ジョン・フォード。駅馬車とは今の乗合バスの馬車版です。アメリカの西部開拓時代、町と町とを繋いで…

最近観た映画のメモ(2024年2月)

時間を作ってちまちま観ています。 『レイジング・ブル』(1980)監督:マーティン・スコセッシ 初見。「怒れる雄牛」の異名を持つ実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光とその内幕を、当時のイタリア系アメリカ人社会の裏表を絡めつつ描く伝記映画。主…

最近観た映画のメモ(2024年1月 その2)

『アラビアのロレンス』(1962)監督:デヴィッド・リーン(1/19) 初見。名作オブ名作オブ名作とのことなのでお勉強のために鑑賞。オスマン帝国に支配されたアラブの民を解放すべく戦ったとされる、英国軍中尉のT.E.ロレンスの活躍と苦悩を描く超大作。はし…

最近観た映画のメモ(2024年1月)

『オズの魔法使』(1939)監督:ヴィクター・フレミング(1/11) 初見。名作との誉れ高いのでお勉強のために鑑賞。うわぁ…。これはなんというか凄い。なんでしょうこのキャンプな雰囲気は。カラー映画最初期のこってりとした色味、それを強調する極彩色の美…

最近観た映画のメモ(2023年12月 その2)

子供が冬休みに入ったので好き放題映画を見るチャンスが減少。テレビの奪い合い〜。 『キャッチ22』(1970)監督:マイク・ニコルズ(12/13) 第二次大戦末期のイタリア戦線。駐留するアメリカ空軍の基地にはびこる不条理と腐敗と混沌をブラックな笑いに包ん…

最近観た映画のメモ(2023/12)

『スケアクロウ』(1973)監督:ジェリー・シャッツバーグ(12/2) 初見。神経質で喧嘩っ早いジーン・ハックマンはムショから出たばかり。人懐っこくて道化者のアル・パチーノは性別も知れない我が子に会いに行く途中。出会った二人があちこちで騒動を起こし…

最近観た映画のメモ(2023/11 その2)

『レッド・サン』(1971)監督:テレンス・ヤング(11/18) 初見のはずだけど一部シーンに既視感があり、たぶん幼少のころテレビの洋画劇場で目撃したんじゃないかな。ウルスラ・アンドレスが濡れた革紐を首に巻かれて炎天下に放置され死にかけるシーン。な…