カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

今週のウルトラセブン

えー今日は重いすよ。海底開発をする人類に攻撃をしかけてくる海底人。しかし彼らこそ地球の先住民であり、人間こそは実は地球の侵略者であった!ということで、地球の侵略者と戦い人類の平和を守ることこそ自分の使命と思っていたセブンはアイデンティティの危機に陥りますが、結局はやはり人間の味方をしてしまい、己が立場の限界を思い知るのであった…ってこんな作品のテーマを根っこから覆すような話をよく作ったなあ。その一方人間は海底人の棲家をミサイルの大安売りで殲滅して彼らを根絶やしの目に合わせてしまい、シリーズを通して見てても人間が間違っているようにしか見えません。こりゃテレビの前のよいこたちもさぞドンヨリしたことじゃろうて…と遠い目線でアンニュイです。
この回はファンの間では語り草となっている有名な話ですが、子供番組の枠の中でこういう深い話をやった当時のクリエイターは偉いし、そういう重いテーマを発見したファンも偉いと思います。