最近ファミリー劇場で放映している「レインボーマン」を見てるのですがこれが凄い。主人公はプロレスの世界で一攫千金を夢見て、はるばるインドへ修行しにきたヤマトタケシ君。有名になって足の悪い妹の手術代を稼ぐんだ!とインドの聖者ダイバダッタのもとで修行しますが、ことのなりゆきでレインボーマンの能力を身につけてこの世の悪と戦う羽目に陥ってしまい苦労苦労にまた苦労!という苦労味噌が樽にテンコ盛りの一本。何が凄いかといってエンディングテーマが凄い。
♪どうせ この世に
生まれたからにゃ
お金も欲しいさ 名も欲しい
自分の幸せ 守りたい
僕だって 人間だ
僕だって 若いんだ
素晴らしい直球さです。正義と煩悩のはざまで苦悩する主人公のモヤモヤをここまでストレートに表現した歌がかつてあったでしょうか。これで「モテたい」の一言が入ってたりした日にゃ青臭すぎて逆に白々しくなるところでしたがそれを盛り込まなかったところが絶妙の寸止め感覚と言えます。このほかにも、余りにも有名な「♪インドの山奥で〜」のフレーズから始まる主題歌、「♪死ね♪死ね♪死ね死ね死ね死ね♪死んじまえ」という余りにパンクな歌詞が強烈な「死ね死ね団のテーマ」など歌唱関連が異様に充実。サントラ出てないのか。欲しいぞ!原作から作詞まで独自の俺ワールドを存分に発揮した川内康範はまさに天才といえましょう。