カジノロワイヤルの手帖

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「ニューヨーク物語」ビリー・ジョエル

ニューヨーク物語
むかしカセットで聴いていたアルバムをCDで買い直そうキャンペーン再び。ビリー・ジョエルは中学生のころそれは熱心に聴いてましたが、このアルバムが一番好きだったかもしれない。まだ無名に近いころのアルバムですが、「さよならハリウッド」を初めとして地味にいい曲が満載。尻の青い中学生に激渋の「ニューヨークの想い」とは、当時の自分に向かってお前判ってんのかホントにと問いつめたくなりますが、当時はいい曲だと思って一生懸命聴いていましたよ。
このアルバムがいいのは、ジャケの通りニューヨークに住む人たちの人生模様であり、ビリー・ジョエルが彼らに自分の思いを託しているところ。気負いがなく、感傷も怒りも悲しみもホドホドで、そこが逆に生活感と身近さを醸し出すのであった。というわけで彼のアルバム中ではもっとも私的な感じが強く、そこが魅力になっています。