カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

余市三昧

昨日は吉田さんあらいさん夫妻とオイラたち夫婦とでドライブ。行楽!行楽!とのっけからテンション高いのはとれとれのウニが旬であり、かつニッカウヰスキーの蒸留所がある余市町が目的地だから。高速に乗って札幌から小樽方面に抜け、余市町に近づくあたりから道が混みだし「お前らもウニか?ウニなのか?」と無駄な敵愾心を燃やしていたらいつの間にか道の駅「スペースアップル余市」に着きましたよ。


やはり三連休中日とあって人出はなかなかのもの。まずは何はなくともウニ!ウニ!というわけで道の駅からほど近いところにある柿崎商店という市場に突撃。ここは一階で鮮魚や野菜を売ってますが、二階は食堂になっててとれとれのウニやイクラやイカなどがリーズナブルな値段で頂けるというナイスなスポット。オイラは迷う事無くウニ丼を注文。一人前¥1810也。安い。量も鮮度も申し分なし。ウニの甘みとコクがワサビ醤油の香りと旨味をまとい、ほっこりぬくい白飯の旨さと一緒になって口のなかでとろけるのであった。たまらん。これはたまらん。感動のあまり市場で売ってた塩水ウニをひとパックお土産に購入。ウチに帰ってからもこの美味しさを堪能してやろう。ウヒヒ。とほくそ笑むオイラ。あまりにウニウニ連呼してたのでその後他の三名から「banさんこれは食べとかないとねえ」という無言有言のプレッシャーをかけられ余市ウニアイス」を食べるハメに。正直色モノアイスですが、これは抵抗無く食べられる美味しさでしたよ。


そしてニッカウヰスキー余市蒸留所へ。ここは現役で稼働中の蒸留所ですが工場見学もでき、さらには無料でウイスキーの試飲もできるというウイスキー好きには楽園のような場所。申し込むとガイドさんが丁寧にウイスキーの製造過程を解説してくれて、最後にウイスキーの香り当てクイズまでついてました。立ち並ぶ倉庫や蒸留所に入ると、ピートのスモーキーな香りと樽からしみだすウイスキーの香りに陶然となります。おまちかねの試飲では、「余市」の10年や「鶴」の17年(どっちもバーで頼むと結構なお値段)をハーフショットを二杯まで無料で味わう事ができ、それでも足りない人は有料試飲場で好きな銘柄を心ゆくまで飲み比べ可、というウイスキー好きからすればもう足に根っこ生やしてここに居着いてしまいたくなる素晴らしさ。工場内は爽やかに広く緑も豊かで、博物館の展示も充実してますし、原酒直売所ではブレンド前のシングルカスクシングルモルトを香りを味わってから選んで買えるというたまらんの三乗。身近にこんな楽園があったとは…すばら…し…や…。と涙で前が見えません。ちなみに今回は吉田さんがドライバーだったのでオイラは心置きなく試飲させていただきました。ありがとう!


その後、ちょっとオヤツでもということで余市漁港近くの南保留太郎商店という海産物展へ。ここはちょっと面白い店で、扱ってるのはほとんど海産物なんですが基本的に全部薫製にしてあるという薫製専門店。ここでヘラガニ(ワタリガニ)の薫製を一パイずつ買って、店先のテーブルにてカニクイザルと化す4人。これがまた茹でたカニとはまた違った旨さ。薫製なので勿論スモーキーで、身もミソも結構つまってて、しかも殻が柔らかいので身をぽちぽちせせらなくても殻ごとバリバリやればよろしく、そしてやっぱりカニなのでカニの旨さがたっぷり詰まってます。これはオススメ。よく冷えたビールと一緒に食べたらたまらんでしょうなあ。痛みやすい季節なのでお持ち帰りできないのが実に残念です。代わりに鮭の輪切りとか甘エビとかニシンの薫製をみやげに買ってしまいました。


いやあ堪能した。ビバ余市。素晴らしい。また来るぜ。アイ・シャル・リターン。と帰りの車の中で指に残ったカニの薫製の匂いをしつこく嗅ぎながら思うオイラでした。