…とタイトルにありますが、これ読んだから合コンでモテモテでお持ち帰りもバンバン、とかそういうことは別に無いので注意。要は怖い話…「怪談」が、なぜ人を惹き付けるのか、特に著者二人の書く/語る怪談になぜ吸引力があるか、という点を対談形式で互いに分析し合っている本です。これまであまりオープンにされてこなかった両名の経歴が明らかにされるので、これこれこういう経緯で怪談を書く/語るようになったのか、というところが面白いですね。両者に共通しているのは人より明らかに濃ゆ過ぎる人生を送って来ているということで、その体験の豊富さ、濃さが話の面白さのベースにあるようです。勿論二人とも異常な体験を他人よりも多く経て来ているわけですが、その質が霊的なものではなくて人の死に遭遇した経験の多さというところが業を感じさせます。
平山夢明の「Sinker」「独白するユニバーサル横メルカトル」を読みたいんだけど文庫でないかなー。ちなみにオイラは平山夢明よりもデルモンテ平山名義で書かれたコラム等の方に凄まじい天才を感じます。そのガイキチじみた破壊力はとても並の人間には太刀打ちできませんよ。デルモンテ名義の文章を集めた単行本の出版を激しく希望。
- 作者: 平山夢明
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/06
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- 作者: 平山夢明
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