カジノロワイヤルの手帖

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ワンダーJAPAN9

ワンダーJAPAN9 (三才ムック VOL. 214)
特集・四国ワンダー!愛媛出身の私としてはすぐさまアマゾンでポチッとな。産業遺産ということで愛媛県新居浜市東平の別子銅山遺構が載ってるかな、と思ってたらもっとディープなところに行ってましたよ。銅の製錬所があった新居浜市沖のS阪島。伏せ字になってますが地元民からみるとまるで伏せ字になってないのがご愛嬌。しかし市民でも容易に渡れない場所なので今回の取材はかなり貴重でしょう。東平の別子銅山遺構は産業遺産として保存しようと近年活動が盛んらしいですが、ぜひS阪島もそれに入れてやってくれい。と生まれ育ちが新居浜の自分としては思うわけです。市歌にも歌われてましたしね。


あとはやはりここは外しちゃならんということで松山市石手寺を大フィーチャー。ここはむかし自分のサイトでも微に入り細に入り紹介した事がありましたが、あのころから比べてさらに経年変化が進んでおり、往年のカオスなムードが風化しつつあるので行ってみたい方は早めにどうぞ。


そして石手寺と双璧をなす愛媛最強の珍スポ、凸凹神堂。ここを取り上げないワケはなかろうということでこれも大フィーチャー。ここは大学卒業前にJRを乗り継いで一度訪れたことがありますが、これだけ誌面を割いてもここのディープさは半分も伝えきれてないという凄いところでした。私設の博物館ですが、じっくり見てたらとても一日じゃ足りない濃さ。それが全部性に関するコレクションということで凄まじく濃密な空間となっており、一歩入ったとたんその異様な雰囲気にカイジのように視界がグニャ〜っとなります。「性に関する」ということで収集物の特定部位がかなり確率で丸出し状態になっており、もう何と言うか「参りました」と頭を垂れるほかは無い。とにかく収集物の質、量、ジャンルともに圧倒されるものがあり、もう猥褻とか公序良俗なんて言ってる場合じゃない。このコレクションは一大文化事業としてなんとしても未来永劫保存されるべきものと思いますが、地元の観光案内からも黙殺されているような場所なので公の庇護は期待できず、また現在の当主の後継者がいるのかどうかも心配。がんばれ凸凹神堂!ちなみにコレクションの館すぐ隣は神社となっておりますが、巨大な木製の陽根がズガンとさらされたりしてるので油断は禁物です。見に行かれる方はぜひこちらもチェックを。