カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

ウォンテッド

Wanted
やっと観てきました。ボンクラ青年が突如現れた美女と老人の導きによって凄腕の暗殺者として覚醒。殺された父の敵を討つべく頑張っていたがしかし…という話。


感想1)
バカだけどスゲー。ムチャクチャだけど面白い。何もかもありえねーけどオレ的には十分アリ。


感想2)
アンジェリーナ・ジョリーが発砲するときの力み返った顔はここ数年でサイコーにイカしてます。あの目力と気合のこもったすぼめ口は彼女のフィルモグラフィのなかでも五指に入る名顔。もうこれだけでご飯三杯はいける。


感想3)
ガンファイトのアクションは、新機軸の「弾道を自由自在に曲げる」という発想でかつてないヤンチャっぷりを発揮しています。一応「テニスボールにドライブをかけるように銃をスイングさせながら撃つ事によって弾道を曲げる」という設定があるらしいですがあまりにも自由自在に曲がりすぎて痛快さのあまり笑いが。あと弾丸で弾丸をはじき飛ばしたり、ロケットのように二段三段と薬莢を切り離しながら物凄い距離を狙撃したりともうムチャクチャ。さらにそのプロセスをタイムスライス撮影ディティールもバチシに魅せてくれるので痛快の極みです。さらに最後の乱闘シーンにはナニゲにガンカタ魂が注入されておりその筋の方々は必見!のシークエンスが入ってます。久しぶりに痛快なガンアクションを観た気分です。


感想4)
ストーリーは「本当の自分はここにはいない。本当の自分はどこかにいるはずだ」の自分探しストーリーだったりする訳ですが、その過程が旅に出るとか精神的に修行するとかではなく、ひたすら体育会系的に殴る蹴る切り刻むというフィジカル方針だったりするところがナマッチョロくなくてよろしい。まあ最終的に主人公はいろいろあった後に本懐を果たすのですが、このラストカットに込められた「お前らもビッとしろよ」的メッセージは映像の超絶アクロバットも相まって我々のような心に中二が住んでいる人種にダイレクトに刺さります。このシーンのためだけにDVD買ってもいい。っていうか買う。


感想5)
とにかく我々のようなボンクラ映画ファンのためにあるような映画なので心当たりがある方は今すぐ劇場に駆けつけるように。あと関係ないけどこの映画ってR-15のクセに吹替版があってちょっとビックリしました。ゆとラーへの配慮でしょうか?へんなのー。