カジノロワイヤルの手帖

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「現代民話考」(7/学校・笑いと怪談・学童疎開)松谷みよ子

現代民話考〈7〉学校・笑いと怪談・学童疎開 (ちくま文庫)という訳で民俗学と都市伝説と怪談への興味が高じて読んでいるこのシリーズ。トイレの花子さんとか赤マント青マントとかのもはや古典的な怪談から、夜中に鳴るピアノ、動く人体模型などなど、学校にまつわる民話の種を、戦前から戦後を中心にひたすら集めた倒した労作。資料的な価値も高いですが、読んでいると学校空間という幼少時の記憶に強く結びつく場所への、わたくし自身の記憶が我知らず蘇ってきます。クラスの女の子が「口裂け女に遭うたら、『ポマード』って言うんよ」と囁いてきたこととか。夜の人気の無い校舎の不気味さに震えたこととか。面白いのは同じような物語が微妙にディティールを変えながら全国的に広まっていることで、噂の発生源から伝言ゲームのように伝わってゆく話の歪み方が如実に感じられて笑えます。あとアレだ、音楽室で動くと言われているのが必ずベートベンだったりするのがなんとなく納得できておかしい。