カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

2023-01-01から1年間の記事一覧

最近観た映画のメモ(2023年12月 その2)

子供が冬休みに入ったので好き放題映画を見るチャンスが減少。テレビの奪い合い〜。 『キャッチ22』(1970)監督:マイク・ニコルズ(12/13) 第二次大戦末期のイタリア戦線。駐留するアメリカ空軍の基地にはびこる不条理と腐敗と混沌をブラックな笑いに包ん…

最近読んだ本のメモ(2023年12月)

マメに読んでますが積み本がまあ減らないこと。 「恐い食べ物」松原タニシ(二見書房) 初読。前著「恐い間取り3」は事故物件とそれにまつわる人の生死のルポとしてひとつ筋が通っておりズシリと読み応えがありました。そこから毛色が変わって食にまつわる…

最近観た映画のメモ(2023/12)

『スケアクロウ』(1973)監督:ジェリー・シャッツバーグ(12/2) 初見。神経質で喧嘩っ早いジーン・ハックマンはムショから出たばかり。人懐っこくて道化者のアル・パチーノは性別も知れない我が子に会いに行く途中。出会った二人があちこちで騒動を起こし…

最近読んだ本のメモ(2023年11月 その2)

ミステリとか怪談ばっかり読んでいます。 「ジェゼベルの死」クリスチアナ・ブランド(ハヤカワ・ミステリ文庫) 初読。近年本邦での再評価が著しいクリスチアナ・ブランドですが長編は初めて。素人芝居の舞台上という衆人監視の中で行われた殺人。しかも舞…

最近観た映画のメモ(2023/11 その2)

『レッド・サン』(1971)監督:テレンス・ヤング(11/18) 初見のはずだけど一部シーンに既視感があり、たぶん幼少のころテレビの洋画劇場で目撃したんじゃないかな。ウルスラ・アンドレスが濡れた革紐を首に巻かれて炎天下に放置され死にかけるシーン。な…

最近読んだ本のメモ(2023年11月)

本もぼちぼち読んでいるので感想などメモ。 「メルカトル悪人狩り」麻耶雄嵩(講談社文庫) 初読。ガチガチの本格ミステリでありながら、本格の枠組みをバキバキに破壊してくるミステリ界のアヴァンギャルドこと麻耶雄嵩。「銘」探偵ことメルカトル鮎がまた…

水スペ感『カプリコン・1』(1977)

主演のジェームズ・ブローリンは一時期4代目ジェームズ・ボンドに内定してたそうです 監督:ピーター・ハイアムズ。出演:ジェームズ・ブローリン、エリオット・グールド。人類初の有人火星探査ロケット「カプリコン・1」。その発射直前、まさにカウントダ…

最近観た映画のメモ(2023/11)

『崖の上のポニョ』(2008)監督:宮崎駿(11/4) 実は初見。内容をほぼ知らずに観たんですが、こんな不穏な映画だったの?魚が魔法の力で人間になって好いた男の子と一緒になる、というメルヘンチックなストーリー、可愛らしいキャラクターに絵本のような美…

最近観た映画のメモ(2023/10 その3)

ここしばらく時間ができたのでインプットにこれ務めるなど。 『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(10/27) 初見。19世紀のアメリカ大陸。男やもめのディカプリオは息子とともに森で毛皮狩りをやってました…

最近観た映画のメモ(2023/10 その2)

『サボテン・ブラザーズ』(1986)監督:ジョン・ランディス 30年ぶり2回め。20世紀初頭。野盗に襲われるメキシコの小さな村。そこの村長の娘っ子は用心棒を雇うべく街に出てきて荒くれ者を募りますが相手にしてもらえません。たまたま入った活動写真屋で目…

最近見た映画のメモ(2023/10)

『パラサイト 半地下の家族』(2019)監督:ポン・ジュノ 初見。ポン・ジュノは『殺人の追憶』が大変面白かったのですが、今作も黒い笑いとサスペンスと社会批判が高度に組み合わさった上にめっぽう面白いという傑作でした。とくに中盤からの物語が全く先が…

ついに完結か!?傑作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)

監督:チャド・スタエルスキ。出演:キアヌ・リーヴス、ドニー・イェン。前作からもう4年か。どんな話だったか記憶が曖昧です。年かな。えーと殺し屋組合のトップ会議「ハイテーブル」にハメられ、コンチネンタル(殺し屋御用達ホテル)の支配人からまさかの…