カジノロワイヤルの手帖

banのスットコドッコイ映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

コレクション

ちょっと前の話でアレなんですが、日ハムが日本一になった翌日のこと。職場の若手のHがいつもは買わないスポーツ新聞を買ってきてたので「お、珍しいね」と声をかけたらば、「ハイ、日本シリーズの優勝が決まった翌日のスポーツ新聞は買って取っとくんですよ」との由。もう5年くらい続けてるそうで、なるほど、これ20年くらい続けるとコレクションとして価値が出てくるんじゃ思って「うは、面白いねそれ」と言ったら、もっと上がいました。「知り合いにもっと凄いのいますよ〜。号外マニアがいるんですよ」
…聞けば、今回の日ハムの優勝とかちょっと前の宮様御誕生とか、号外が出そうな出来事があるたびに、駅前あたりの配りそうなポイントを張って配り始めるタイミングを虎視眈々と狙っているのだとか。それも一社だけではなく、朝日読売産経毎日道新と主要紙はできるだけチェック入れているとこのとで、朝日だったらここのポイントで配ってるとか、読売はこのポイントの方がゲットしやすいとか、そういうコレクトの際のノウハウなんてのもあるらしいから凄い。凄い上に面白い。これ、やはり10年くらい続けると物凄く面白いコレクションになるんじゃないでしょうか。世相の局面局面の突出した部分が勢いのあまり爆発して、それが号外という紙吹雪になって世間に散ってゆく。その爆発の痕跡の収集としての号外コレクション。
古くは宮武外骨の膨大な絵葉書収集、最近だとみうらじゅんいやげもの収集、そしてこの号外コレクションのように、単体だとほぼ無価値ものが、ある意図のもとに収集されることによって突如面白さという価値を発揮しはじめる。元は無価値な物に新たな価値が生まれる。これがコレクションの神髄だと思います。