カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

漢字

最近はテレビ放送に居住まいを正して相対するということもめっきり無くなりましたが、朝の支度の間や炊事の間にチラ見とかはしています。で、近頃気になるのがテロップなんですよ。いやテロップそのものはもうすっかり定着しちゃって、鬱陶しいとも思わなくなり逆に音声消しててもニュースとか内容が判るんでああこういう使い方もあるのかと思ってたんですが、気になるのは使われている漢字が段々減ってないか?ということ。しかも減り方が凄く不細工なんですよ。熟語の片方一文字だけを平仮名に「開いて」しまっているパターンが多くて「混とん」「誘かい」「変ぼう」とか「それくらい読めるんだよこっちは!」と言うものが多くてイラッとします。そりゃまあ書けと言われれば、こうしてパソコンで文章を綴るようになって以来、漢字を書く能力はめっきり低くなりましたが、読む方はフツーに読める訳で、これはアレか。やっぱり日本人の国語力が低下しておるのか。憂うぜおれは。国を。三島由紀夫のような気分にならんこともない。テロップの存在そのものがいつの間にか慣らされてしまったように、こういう漢字の平仮名化もこのままだと慣らされてゆくのかも知れません。ちょっとそれだけは嫌だ。「読めない人のための配慮」とかいう以前の問題で、ちゃんと学校の授業受けてそれなりに本を読んでりゃ読めて当たり前のものだと思いますが…。この傾向には断固として異を唱えたいであります。ウイングの左右とか国を憂うとかそういうレベルじゃなくて、単に気持ち悪いから。どうかキチンと正しく漢字を使って頂きたい。テレビ局の皆様。