カジノロワイヤルの手帖

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「慟哭」貫井徳郎

慟哭 (創元推理文庫)
幼女連続殺人事件の捜査(とドロドロした警察の内幕)。生きる目標を失っていかがわしい新興宗教にのめり込んでゆく男。一見何の関連もなさそうなこれら二つのストーリーがカットバックされ、終幕に向かうにつれてこの二つがどういう形でリンクするのか?という点が興味の焦点となります。カンのいい人ならおそらく読める展開とは思いますが、それをモノともしない老練な文章と人間描写。ぬうう。やるなあ。と思って著者の略歴を見たら自分とほぼ同世代で、デビュー作である本作はまだ著者が二十代前半のときに書かれたものと知ってビックリですよ。二十代でこの筆力か…あなどれじ。


しかし何がイヤかって、こういう本を読んでる時に実際に子供が殺される事件が起きるというのがやりきれない。なんて思ってたら今朝また別な子供が変死していたというニュースが。やれん。やりきれん。