カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

丹波哲郎逝く

007は二度死ぬ
もう近年はヨボヨボで、すっかり痩せこけてしまって、たまにテレビに出ていると観ているだけでたいそう労しかったのですが、とうとう逝去なされたとの由。あのショーン・コネリーと対等に渡り合い、この人が出ているという事だけで映画にハクが付き、興行界においてはスタッフロールに流れる「丹波哲郎」の文字の有無でスケールの大小が決まったという、日本映画界の数少ない大物のひとりがまた…。今頃はきっと大霊界の入り口にたどりついて、不敵な笑みを浮かべておられることでしょう。画像は日本が舞台で、丹波哲郎が日本人エージェントのタイガー田中を演じた『007は二度死ぬ』。タイガーがボンドに向かって「これが我々の秘密移動手段だ」と誇らしげに紹介したのがどう見ても地下鉄丸の内線だったというのはファンの間ではいまだに語り草です。合掌…。