カジノロワイヤルの手帖

banのスットコドッコイ映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

トランスフォーマー

トランスフォーマー・オリジナル・サウンドトラック
観てきましたよ。いやあこういう夏のイベントムービー観に行くなんて久しぶりだあ。実は昔テレビでやってた方はほとんど見たコトないのですよ。なんか場面転換のたびにメタリックな顔面印がこっちへ来てくるっと回って去ってゆくという独特のワイプぐらいしか覚えてない。なのでアニメ版ではどうだったとか敵の名前はなんだっけとか、予備知識も思い入れも無い状態で観ました。


…面白かったです。予告編ではホントにチラリとしか見せていなかったメカの類いがコレでもかコレでもかと出てきて、市街地で肉弾戦を繰り広げる様はやたらと燃えますな!メカのディティールが異常に細かいので機体の識別がつきにくく、どっちがイイもんでどっちがワルもんか判らないとか、メカのディティールが異常に細かいので近接カットになると画面が三角と四角だらけになって何がなにやらとか、メカのディティールが異常に細かいのでお楽しみの変形シーンが何か騙されている気がするとか、いろいろ難癖はつけられますが、発砲された弾丸を変形しながら避けてバク転しながら反撃とか、高速で飛行する戦闘機が一瞬で変形して攻撃しまた戦闘機に戻るとか、ケレン味と勢いにあふれる描写がてんこ盛りでやはり燃えますぜ旦那!劇場で観ると大画面やサラウンドや重低音の効果もあって迫力たっぷり。特に音響は重要で、メカの足音とか発砲音とか、お腹にくる系の音圧が迫力と爽快感を盛り上げます。逆に言うとおうちのDVDで観た場合、その辺の迫力が激減してシオシオになるかもしれません。観たいと思った方には劇場での鑑賞を強くオススメしたい。


話は、えーとワルもんのデストロン軍団?(と書くと仮面ライダーみたいですな)と接近遭遇した米軍と、イイもんのサイバトロン軍団?だっけ?の変形したポンコツの車を買ったボンクラ高校生の生活がカットバックされます。この高校生のボンクラぶりと家族のやりとりがコメディっぽくてなかなかいい感じです。米軍のほうは『フルメタル・ジャケット』か『プライベート・ライアン』か、みたいなハードな雰囲気で、冒頭こっちのパートの主役と思われる軍人がビデオチャットでアメリカ本土にいる妻や赤子と久しぶりの会話をして「おまえにソックリだ」「笑うとアナタ似よ」なんて会話をしており、これはもしかして死亡フラグ立ったか?この軍人は死ぬのか?などと妙な不安感に襲われますが、米軍とボンクラ高校生が合流したあたりからストーリーはどうでもいい大陸の彼方に通常の3倍の早さで消えてゆくので安心です。あとはとにかくメカ!破壊!メカ!破壊!ことに後半に入ってからの話のどうでも良さは、話なんか追ってるとメカ観るの邪魔だろ?それよりメカ観なよメカ!凄いだろメーン!という作り手のありもしない親切心を感じさせ感動を禁じ得ません。


個人的には、タダの車とかタダのダンプとか、そういうのがどういう華麗なプロセスであのような人体型に変形するのか、そのプロセスの妙味を堪能させてくれれば文句なしでしたが、異常に変形プロセスが細かいので、変形の妙味と言うよりはイリュージョンの妙味になっちゃってたのが残念。でもアレがもし物理的に変形可能な設計になってたら凄いな。かつて絶対に不可能と言われたサイコガンダムの変形を鬼の執念で完全再現してガンプラ好きを戦慄させた鬼モデラーがいましたが、いずれこの映画の変形も模型で完全再現する人が出てくるかもしれない。でも無理だろこれ。でもやっぱり世の中には凄い人がいるからなあ…全世界のモデラーの皆さん頑張ってください。