GW中に観た映画の感想を今ごろアップです。遅い!
『攻殻機動隊』(1995)監督:押井守
20年ぶり4回目くらい。上映時間がかなり短く、公開時に観たときは「あれ?これで終わり?」と物足りなかった思い出。しかしその後世界的な影響力を誇る古典になり、自分の観る目のなさを思うなど。
『野獣死すべし』(1980)監督:村川透
これも20年ぶり4回目くらい。松田優作✕村川透が撮り続けてきた東映セントラル・フィルム路線の極北。幽鬼のような松田優作と前衛的な演出が語り草ですが、狂犬のような鹿賀丈史を忘れちゃいけない。
『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)監督:押井守
10年ぶり、もう何回目だか。これは劇場公開時に故郷の映画館で『魔女の宅急便』の併映で観たのが最初。せっかくだし観とくか〜くらいのノリだったのに観終わったら大変トクした気持ちになりました。今観ても、テーマ性、作家性とエンタメとしての充実度が高次元で織り上げられた傑作だと思います。
『回路』(2001)監督:黒沢清
23年ぶり二回目。全編が心霊写真みたいな不吉さ。
『アナザーラウンド』(2020)監督:トマス・ヴィンターベア
初見。人間つねに酒を入れてほろ酔い状態(比喩でなく)にしとけば、気持ちも大きくなりリラックスできて人生うまく行くんだぜ。という珍仮説を実行に移した、中年の危機を迎えている教師4人。最初はうまく行ったものの、アルコールが相手なので当然コントロールができなくなってくるわけです。私も同じような年代でありとても人ごととは思えません。ストレスの強い仕事を終えて一杯やり、ずっと張り詰めていた精神がアルコールによってほぐされていく感覚に他では得られない癒やしを感じている自分にとっては、強く共感すると同時に大変危険な映画でもありました。真似しちゃだめよ!