カジノロワイヤルの手帖

banの映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

蔵の中

CSで録画しといたのを昨日やっと観ました。横溝正史の映画化では珍しい、金田一が登場しない作品。というかミステリーですらなく、横溝正史の絵双紙趣味が純粋に炸裂した幻想譚。大昔に原作読みましたけどどんな話だったかほとんど忘れてしまいましたよ。映画も原作通りの絵双紙風味でなかなか良かったんですが、劇中登場する中尾彬吉行和子の不倫カップルが延べた床の隣で一緒に鍋つついたりビール飲んだりしてとてもこの世のものとは思えないイヤらしさを発揮しており、こっちのインパクトが強くて肝心の主人公たちはいまひとつ影が薄いのが悲しい。主演の男の子は女装までしてがんばっていたのに無念です。詳細はそのうち本家サイトのほうで紹介の予定。乞うご期待。