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カジノロワイヤルの手帖

banのスットコドッコイ映画感想&小説漫画音楽路上日常雑感。

「第一阿房列車」内田百間

元祖鉄ちゃんでもあるエクストリーム偏屈じじいこと百間先生が、ただ鉄道に乗りたいがために「なんにも用事がないけれど」列車に乗って全国各地へ行って帰ってくるだけという画期的すぎる旅行記。なんかこう銀河鉄道にでも乗っているかような、夢のなかを旅…

「HUNTERXHUNTER」冨樫義博

ネットで盛んに話題になっているのを見て、今年のはじめ辺りから読みたいな〜どうしようかな〜と逡巡しておったのですが、意を決して単行本を買い集め始めたらこれがまあ怒涛のような面白さであれよあれよという間に既刊の30巻が揃ってしまいました。また貴…

棄本日記2012/3

ここ最近手放した本の記録。 ・「ひまわりっ 健一レジェンド」全巻/東村アキコ ひまわりっ ~健一レジェンド~ 全13巻 完結セット (モーニングKC)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/02/28メディア: コミック購入: 1人 クリック: 1回この商…

「荒木飛呂彦の奇妙な映画ホラー映画論」荒木飛呂彦

オイラは本の帯はとっとと捨ててしまう派です。読むときじゃまだし。しかしこの本に限っては帯、捨てがたいな…。というかこの帯がなければ書店では他の本に埋もれて視認できず買い逃していたかも知れぬ。帯のイラストで「ゴゴゴゴゴゴ」と音を発しているのは…

「モテ虫王者カブトキング」(1)尾玉なみえ

思春期を迎えたカブトムシ(性格:ゲス)が交尾したさに毎回ハフハフしているという狂った漫画。全編「交尾」「交尾」「卵管」という単語が飛び交い、昆虫界のエロスという通常の人生ではまず考えない事柄について思いを馳せてしまう不覚の一冊。あいかわら…

「たおれて尊し!」(1)尾玉なみえ

前月から来月にかけての、まさかの新刊ラッシュ。しかも絶版だった「純情パイン」も完全版で復活!という幸せすぎて怖い尾玉なみえフィーバー。というわけで細々とファンを続けている身としては買わないわけにはいくまい。しかも「倒れて尊し!」には「壱ノ…

「スティール・ボール・ラン」(23)(24)荒木飛呂彦

長かった大統領との戦い、そしてレースがついに終結…!近年これほど先が気になる漫画は稀でしたよ。しかし最終巻となる24巻のページをめくるにつれ、残されたページの量を確認しながら、もう終わってしまうのか、まだ続いて欲しかった…でもやっぱり結末が…

「オフシーズン」ジャック・ケッチャム

鬼畜系ホラー小説の金字塔らしいので興味しんしんで購入。翻訳物は訳がまずいとなかなかページが進まないという弱点をもつオイラですが、この本は凄い早さでページが進んだのでオドロキです。リビングのソファで寝っ転がって読んでたら、本の背表紙の解説を…

「六枚のとんかつ」蘇部健一

映画の質を位置づける言葉に「バカ映画」があるように、ミステリの世界にも「バカミス」というのがあるのだなあ、というのを世に知らしめたのではないかと思われる怪作…らしいです。例えて言えばミステリ界のシベ超みたいなもんか。どっちもシリーズ化されて…

「法月綸太郎の冒険」法月綸太郎

新本格の作家群のなかでもこの人の本はまだ読んでなかったなあ、と思ったのと、鯨統一郎の「推理作家チャート」にてミステリ度もロジック度もパンパンに振り切れるポジションに置かれていたので興味を引かれて購入。まあタイトルから察せられる通りの中短編…

「神の左手悪魔の右手」(1)〜(4)楳図かずお

恐怖漫画の巨匠が放つ大地獄絵図まつり!というわけで昔立ち読みでビビって「この漫画には近づいたらいかん」と本能で警戒していたのですが、昨日古本浪漫堂にて文庫版が全巻揃っているのを発見。立ち読み時からずいぶん時間が経っていることもありつい油断…

「スティール・ボール・ラン」(19) 荒木飛呂彦

18巻が「これから最終局面に入ります」というところで終わり、ヌッホハー!続き続き!と言う状態で相変わらず続きが気になりすぎる状態で待たされた19巻刊行。盛り上がってます!盛り上がりまくってます!そして… クマに注意! クマに注意! クマに注意!…

「聖☆おにいさん」(4) 中村光

ウチの徒歩圏内にある唯一の書店が一年近く前に大幅リニューアルしまして、店舗の半分以上がホビーショップ、さらにその半分が文具売り場、残りの1/4が書籍コーナーとなったのですが、もともと店舗の半分しか無かった書籍スペースがさらに半減したため、置か…

「津軽」太宰治

今月末から来月頭にかけて、土日祝日代休を使ってどっか旅行いこう!と思い立ち、妻と二人でどこに行こうかと散々迷いました。九州…行きたいところがありすぎて日程が全然たりん。知床…車での移動時間が長そうなのと、歩きの時間もけっこうありそうなのでパ…

「尾玉なみえ短編集 脳酸球」尾玉なみえ

でました。なみえ待望の短編集第二弾!…というよりは、読み切り以上連載未満の半端な連作をまとめた作品集。大半が「燃えよセールス」「サルっ子ペペ」で、あとは読み切りが二本とインタールードにおまけのエッセイ漫画が少々、というニコイチのような内容。…

「マコちゃんのリップクリーム(3)」尾玉なみえ

略してマコリプ。ついに尾玉作品の本の背に「3」の文字が踊る日が来ようとは…。しかし内容は慣れない長期連載のためか更にグダグダの度が増しており、前巻でいろいろ盛り上げに来ていた「おしゃれ7」の一味が今回は申し訳程度にしか出てこなかったりするな…

「毒草を食べてみた」植松黎

以前大型古書店にて100均で叩き売られていたこの本。書名に引かれて買い、興味深く読み、その後なじみの古書店に譲ったのですが、やっぱり手元に欲しくなって買い戻そうとしたら売れちゃってました。ああ、やっぱり自分以外にもこの書名にグッときた方がおら…

最近読んだ本

だいぶ溜まって来たのでつらつらメモ。いま時間がないので、感想はあとでそっと書き足しておきます。 黒い白鳥 (1975年) (角川文庫)作者: 鮎川哲也出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1975メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るいまだ個人的な鮎川…

「悪夢小劇場」花輪莞爾

この人は懐かしや「少年たんていブラウン」の訳者の方として小学生当時の自分にはおなじみの方だったのですが、こういう「奇妙な味」の小説もお書きになられておったのですね。というわけで最近この手のアンソロジーに目がない自分としてはついつい購入。全…

怖い噂 VOL.1

オカルト・怪談・都市伝説・陰謀論・廃墟好きとしては、ここ数年マストバイの雑誌であった「不思議ナックルズ」が、突然予告も無く発行されなくなって数ヶ月。内容が内容だけにヤバい筋からの圧力があったのか?廃刊か?と心配しておったのですが、今回この…

「聖☆おにいさん」(3)中村光

というわけで待ちこがれてました3巻目。新キャラ投入という不穏な情報に「シャレになってない事態でなければいいが…」と肝を冷やしておりましたが、やはりそこはセーフ判定の範囲内だったので安心です。しかし一気にキャラ増えたな。もちょっと小出しにした…

「『狂い』の構造」春日武彦・平山夢明

サブタイトルが「人はいかにして狂っていくのか?」とあり、お堅い内容を想像してしまいますが、そこはそれ平山夢明先生の対談なので全く逆。お堅いタイトルと扱っているテーマに反して内容は不謹慎極まりないシロモノになっています。対談相手の春日武彦が…

「動く家の殺人」歌野晶午

歌野晶午の家シリーズ第三弾。前作「白い家」が消化不良気味でしたが今回はひねってきましたね。途中までは「これこのまま終わっちゃったら仏の顔カウントダウン二機目が死亡だなあ…」なんて舐めくさった考えで読んでおりましたが、そうは終わらず「ぬうう」…

「スティール・ボール・ラン」(17)荒木飛呂彦

待ちこがれましたぜ続刊。大統領ギン立ちのあと、「いともたやすく行われるえげつない行為」があって、あれまどうすんですかこの後!という状態からまただいぶ待たされまして、ようやく続刊が発売になったので即座にゲット。即座にむさぼり読み。 いやあ盛り…

「五つの時計」鮎川哲也

「黒いトランク」を再読して、その人智を超えたアリバイトリックに唸ったオイラは浪漫堂店長おススメの短編集「五つの時計」を購入。店長、いつもお世話になってます。こんど「黒い白鳥」「憎悪の化石」「死のある風景」あったらお願いします。 いや話がずれ…

「蒐集家」(異形コレクション)井上雅彦 監修

個人的に短編集、アンソロジーの類いは好物でして、例えば「日本怪奇小説傑作集」なんかはオイラの愛読の書だったりするわけですが、なんでかというと寝る前に読むにはちょうど良い長さだから。というわけで鮎川哲也や中島河太郎によるアンソロジー、岡本綺…

「聖☆おにいさん」中村光

最近お気に入りなのがこの漫画。イエスとブッダが下界でバカンスを楽しむために東京は立川でアパートをシェアして月々26万の生活費でつつましく過ごすというシチュエーション・コメディ。話だけ聞くと宗教ネタだけに一瞬手に冷や汗を握りますが、読んでみる…

「テースト・オブ・苦虫」(1)(2)町田康

人間、生活しているとどうも腑に落ちない事があったり納得できないことに遭遇したりしますが、その局面で「何か腑に落ちんけど、そんなことにこだわっていても仕方ないし、先に進もう」という人と「ちょっとまてオレは納得いかんどういうことだそこへ直れ」…

「独白するユニバーサル横メルカトル」平山夢明

平山夢明の著作、デルモンテ平山名義のコラムは大好物で、この人の文章はある種の天才ではないかと常々思っておりましたが、まさか日本推理作家協会賞受賞、および「このミス」一位を獲得するとは、まさかまさかで尻から前立腺がはみ出すような驚きでした。…

「黒いトランク」鮎川哲也

高校の頃「名作だから」という理由だけで挑戦。しかし本書劈頭にあるように「まことにこの事件は、地味で退屈な上にテンポが遅」かったため、「論理に始まり論理に終わる」この物語の真価を全く分からないまま読了。というか斜め読み。という鮎川ファンの方…

映画秘宝(MAR.2009)

この表紙は素晴らしすぎる。額に入れて飾りたい。というかポスター欲しい。ただし、『ヤッターマン』の映画自体は観たいかと言われると「…」です。でも、三池崇史監督だしなあ。何か大変な事になっているような気もするし…。まあ、観るかどうかは公開された…

昨日読んだ本

えー風邪引いてました。 こういうときは布団にくるまって寝てるに如くは無しなので、ひたすら読書。 ホッグ連続殺人 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ウィリアム・L.デアンドリア,真崎義博出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1981/10メディア: 文庫こ…

「犬神博士」夢野久作

長らく角川文庫で絶版となっていた本作が突然の改版発行!なんで?なんで?書店でこれを見つけたときは目が点になりました。夢野久作の文庫で入手できる作品は現行本古本ともにだいたい読んでいるつもりですが、「ドグラ・マグラ」に次ぐ代表長編の本作は未…

「一日江戸人」杉浦日向子

江戸漫画家であり江戸研究家でもある著者による、江戸の人々の暮らしを解説したコラム集。「長屋の生活」「浮世風呂」「食」「夏の過ごし方」みたいな町人の暮らしから、「将軍の一日」「ザ・大奥」のようなVIPの暮らしまで、詳細かつ判りやすく書かれた名著…

「水の迷宮」石持浅海

旭山動物園のごとくダメダメな状態から奇跡の復活を遂げた水族館。そこで三年前謎の死を遂げた従業員。その命日の今日、水族館を襲う影なき脅迫者!一体犯人の狙いは?そして起こる殺人…。水族館の従業員は犯人を探すべく、客に動揺を与えないよう極力配慮し…

「MW(ムウ)」手塚治虫

漫画の神様・手塚治虫の夢と希望が満ちあふれていないフォースの暗黒面がスパークする傑作。主人公の結城美知雄は女のように美しく華奢な外見ながら、幼いころ浴びた毒ガス「MW」の影響でモラルや良心が大脳からまったく欠落してしまったという因果者で、…

「放浪探偵と七つの殺人」歌野晶午

浪漫堂店長おすすめの一冊。歌野晶午は「長い家の殺人」「葉桜の季節に君を想うということ」としか読んでなくて、前者は処女作ゆえの未熟さとトリックのトンデモさがやや不満で、後者は超絶の叙述トリックに心底ひっくりかえって、その両極端な印象に実力を…

「横溝正史読本」小林信彦・編

これ、以前は文庫本にものすごいプレミアがついてて、一冊一万円という驚きのこのお値段で取引されてたらしいのですが、先日めでたく復刻。横溝ファンとしてはマストでしょうと早速購入してみました。 中身は、横溝正史と小林信彦の対談、横溝のエッセイ、乱…

「マコちゃんのリップクリーム(2)」尾玉なみえ

出ました待望の新刊。しょっぱなの「カバティカバティカバティ…」でいきなりのカウンターパンチ。さすがじゃ。とページを繰ると前作以上に暴走したカオスワールドになっており面白がる反面次回3巻で打ち切りになりはすまいかとファンとしては期待と心配が相…

杉浦日向子ブーム

ここ一年くらい自分の中に杉浦日向子ブームが来ていて、先日もamazonにて買い残していたちくま文庫の著作を買いあさって読んだのですが、やはり全作品中でも際立って良いのが「百物語」「百日紅」「合葬」の三作品。「百物語」は江戸時代の雰囲気を十分に味…

美輪明宏がジョースター家の血を引いている疑惑について

もうすこしマッチョになったら若い頃のジョセフ。あるいは学帽をかぶっている点から承太郎か。頭にチョココロネを三つ乗せたらジョルノにもなれるな。だれかこの方の首の後ろに星形のアザがないか調べてください。スタンド名は「ブラック・リザード」で能力…

ワンダーJAPAN9

特集・四国ワンダー!愛媛出身の私としてはすぐさまアマゾンでポチッとな。産業遺産ということで愛媛県新居浜市東平の別子銅山遺構が載ってるかな、と思ってたらもっとディープなところに行ってましたよ。銅の製錬所があった新居浜市沖のS阪島。伏せ字になっ…

「歯と爪」ビル・S・バリンジャー

プロローグより抜粋。 彼の名はリュウ。生前、彼は奇術師だった───ハリー・フーディニやサーストンと同じような手品師、魔術師で、その方面ではすばらしい才能をもっていた。ただ、早死にしたため、ハリーやサーストンほど有名にならなかっただけだ。だが彼は…

「慟哭」貫井徳郎

幼女連続殺人事件の捜査(とドロドロした警察の内幕)。生きる目標を失っていかがわしい新興宗教にのめり込んでゆく男。一見何の関連もなさそうなこれら二つのストーリーがカットバックされ、終幕に向かうにつれてこの二つがどういう形でリンクするのか?と…

「パラドックス学園」鯨統一郎

どうやらパラレルワールドに迷いこんでしまったらしい主人公は、パラレル学園のパラドックス部、略して「パラパラ部」に入部。そこの部長はポーで先輩はドイルとルブランとクリスティで、同輩にカーもいるのに、この世界には推理小説というジャンルの書物が…

「スティール・ボール・ラン(16)」荒木飛呂彦

本の帯に「大統領起つ!」とあっておっとついに大統領が…と思って読んだらホントに大統領がお起ちになられていました。この帯のコピー考えた人にはタイムボーナス1時間と粗品を贈呈したい。あと小太りでチンチクリンだったハズの大統領がこの巻でいつの間に…

「怖い話はなぜモテる」平山夢明/稲川淳二

…とタイトルにありますが、これ読んだから合コンでモテモテでお持ち帰りもバンバン、とかそういうことは別に無いので注意。要は怖い話…「怪談」が、なぜ人を惹き付けるのか、特に著者二人の書く/語る怪談になぜ吸引力があるか、という点を対談形式で互いに…

「パプリカ」筒井康隆

いわゆる「サイコダイブもの」(というジャンルを今勝手につくりましたが)の長編。主人公のパプリカは精神病を患った人の夢にジャックインして、精神病の原因となるトラウマの存在を突き止めそれを解消するという夢探偵。というくらいの予備知識で読み始め…

「これぞ日本の日本人」松尾スズキ

えー自分の中では松尾スズキは『殺し屋1』で変態暴力双子の二郎と三郎(実は三つ子。一郎はすでに二郎三郎によって殺され済み)をメチャクチャ楽しそうに演じて画面を血まみれの阿鼻叫喚にしていた人なのでそのインパクトのみで「不気味に怖い人」箱の中に…

「猫の舌に釘をうて」都筑道夫

最愛の女性を他の男に取られてしまった「おれ」。その鬱憤をはらすために「疑似殺人」を思い立ち、行きつけの喫茶店で憎いあんちくしょうに似た男に風邪薬をこっそり盛ってストレス発散!という梅雨どきの廃墟のように陰湿な行為を実行に移したところ、タダ…